XIOM VEGA PROのレビュー by kuma

総合評価: 5点

クリッパーCR WRBのフォアで黒MAXを使用。

ヴェガシリーズといえばブラックのカーボスポンジ、もちろんプロにも搭載されています。テナジー05を模したようで、シートの引っかかりはそれに匹敵するものがあります。

【攻撃技術】
ドライブが非常にしやすく、回転量が抜群です。硬さが適度で擦れば中国製ラバーのような大きな弧線を描き、食い込ませればドイツ系テンションらしい直線的で伸びのある球が出ます。
回転性能が非常に優れているため多少乱暴に打って『オーバーしたかな?』という球でも弧線を描きコートに入るのが印象的です。
また、回転系テンションラバーではミートがしやすく弾けるのでスマッシュも安定すると思います。

スピードはテナジーには敵いませんが従来のノングルー対応ラバー程度はあるので問題無いです。台から下がって打つ場合は弧線を描き安定感のあるラリーが展開できました。ラケットにもよりますが、弾むラケット(バタフライならミッドファースト以上あれば)中陣までなら十分引き合いで盛り返せます。

【守備技術】
ブロックは相手の打球に押されないため安定します。カウンターは掛け返しても弾いても鋭く、かなり攻撃的な打球になる反面、回転を掛けやすいので安定します。
ただしブロックもカウンターもシートの引っ掛かりが良いので、中途半端な当て方になるとオーバーの連発になってしまいます。

【台上・サービス】
サービスは切れます、しかも長短のコントロールもしやすいです。スピード系のサービスにはあまり向いている印象は無いですが、ショートサービスは回転量が抜群なので全体的にサービスで崩しやすくなると思います。
台上は引っかかりの良さが影響して、少しシビアな感覚を要します。相手の回転を利用するよりは自分の回転を掛けて返すほうに向いているラバーではないでしょうか?
ツッツキもストップもかなり切れるため相手に持ち上げさせてカウンターというのも有効でした。

【まとめ】
全国大会出場するレベルの選手でも何人か使ってる人を見ましたが、納得の性能です。これで4000円未満は驚きです。
全体的に高いレベルでまとめられている上に安定性が高く大ヒットするのも当然ですね。
違うラケットにも試しましたが個人的には硬めのラケットと相性が良さそうなので、よりスピードがほしい人は特殊素材や7枚合板ラケットと組み合わせると良いと思います。

Jan 15, 2011 at 00:46

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