Butterfly テナジー・25・FXのレビュー by kuma

総合評価: 5点

オールラウンドエボリューションのフォアで黒MAX

トップシートは従来のテナジー25と同じで極太の粒が密集していますが、スポンジが非常に柔らかく軽打でも多少の食い込みを感じるようになりました。相変わらず引っかかりは良く、球突きの段階では従来の癖がなくなったような感じがしました。
ラバー自体の重さもかなり軽くなっていて好印象です。

【攻撃技術】
ドライブで金属音がするようになりました。従来のテナジー25では引っ叩くように打っても擦るように打ってもゴム音のような音だったのですが、明らかに金属音が大きくなっています。また、強打時にはかなり食い込ませることが出来るようになっているので、引っかかり抜群のシートと相まって多少乱暴に打っても相手コートに吸い込まれます。
引っ掛ける打ち方では回転量が減っていますが、食い込ませる打ち方では平均的な回転量が増えていてドライブのバリエーションが増えた印象があります。

食い込みが大きくなった分引き合いがやりやすくなっています。やはり前陣向けなのは間違い無いですが、中陣での引き合いでもコースを突いたり曲げたりすれば盛り返せることもでき、プレーエリアが格段に広がっていますね。

【守備技術】
どの技術もかなりしやすいです。ブロックは極太の粒のおかげで押されないため止めるのも叩くのもしやすく、スポンジが柔らかくなった御陰でカウンターのしやすさも格段に上がっています。
ただし、従来のように適当に叩いても入るわけではなく、回転量の多いドライブに対してはちゃんと被せなければ弾かれてしまいます。

【サービス・台上】
これもかなりしやすいです。柔らかくなった分サービスの切れは落ちていますが、それでも回転系テンションの中では上位の切れ味です。
台上は他のラバーに比べ止めやすく、ツッツキも鋭く抜群に切れますが、柔らかくなった分力を抜く必要があります。フリックは食い込まして打つことも出来る分バリエーションが増えました。

【まとめ】
正直、柔らかくなってテナジー25本来の個性は薄まったように感じます(サービスの切れ、台上の止めやすさとキレなど台の近くでのプレー)
そのかわりドライブのバリエーション、プレーエリアの拡大、軽くなったことや癖が緩和されて扱いやすくなったことを考えるとプラス面のほうが大きいのではないかと思います(個性が薄まったとは言っても他のラバーより台の近くでのプレーは非常にしやすい)

3球目までに繋げ易く凡ミスが減らせられるラバーです、6300円と高額ラバーですが、文句無し☆5。

Jan 14, 2011 at 03:00

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