XIOM VEGA PROのレビュー by こん

総合評価: 5点


KCZのフォア面に赤(MAX)を使用

〇第一印象
かなりひっかかりの良いシートです。スポンジはテナジーと同系統でしょう。テナジー05の弾みと球持ちを少し下げて落ち着かせたようなイメージです。


〇ドライブ

かなり回転がかかります。シート表面でひっかけても、食い込ませても、抜群の回転量です。食い込ませたときは特に、インパクト時に『ガツン』という感触があり、かなり打球が沈みます。スピードはそれほど早くないので、そこを『遅い』と感じるか『扱いやすい』と感じるかは人それぞれでしょう。スポンジが硬いため、ハードヒットにも負けません。


〇ブロック

前述のとおりスポンジが硬いので、相手の打球に負けません。狙ったところに止めることができます。カウンターも同様で、しっかりと振り抜けば自分のボールにして打ち返せます。自分のスイングでは、叩くカウンターよりも回転をかけかえすカウンターの方がやりやすく感じました。


〇サーブ・レシーブ

これもまたスポンジが硬い効果で、繊細なタッチが要求されるシーンでも暴走しません。自分のイメージ通りにコントロールできる感覚です。またシート表面のひっかかりが良いため、擦って回転をかけると非常に回転のかかったサーブになります。ロングサーブも良好。


〇総評

高い次元でバランスのとれたラバーだと言えます。回転量はピカイチ。そして何より、ラバーの価格が急激に上昇している今日において、この低価格でこの長寿命(週3回の練習で2ヶ月程度)は強力なアピールポイントでしょう。自分のスイングだと、カーボンなど特殊素材入りの硬いラケットとの相性が特に良いように思いますが、基本的にはどのラケットにも合いそうです。最低でも高校生くらいのスイングスピードがあれば性能を引き出すことが出来るでしょう。あらゆる戦型のプレイヤーにオススメできます。

Nov 26, 2010 at 22:26

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